Xubuntu 24.04を使っていると、時折デスクトップ上の画像ファイルや他のファイルのサムネイルが表示されなくなることがあります。F5キーでデスクトップをリフレッシュした際に、すべての画像サムネイルが消えてしまうというケースもあります。
この記事では、この問題を簡単に改善する方法を紹介します。
問題の状況
- デスクトップに表示されるサムネイルが一部更新されない。
- F5キーを押してリフレッシュしたところ、すべての画像サムネイルが消えてしまった。
- 通常の操作では、消えたサムネイルが元に戻らない。
解決方法
1. tumblerd
プロセスを終了する
サムネイル生成を担当するプロセス(tumblerd
)を一度終了させることで、問題をリセットできます。
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください:
pkill tumblerd
このコマンドは、バックグラウンドで動作しているサムネイル生成プロセスを停止させます。
2. デスクトップをリフレッシュする
pkill tumblerd
を実行した後、デスクトップをリフレッシュします。
- デスクトップ上で F5キー を押してください。
これにより、tumblerd
プロセスが再起動し、サムネイルが再生成されるはずです。
tumblerd を systemd ユーザーサービスとして自動再起動させる手順
Xubuntu 24.04 において、サムネイル生成デーモン tumblerd
が不安定な場合、systemd のユーザーユニットとして監視&自動再起動させることができます。
ステップ1:ユニットファイルを作成
mkdir -p ~/.config/systemd/user
nano ~/.config/systemd/user/tumblerd.service
以下の内容をファイルに貼り付けて保存します:
[Unit]
Description=Tumbler Thumbnail Service (User)
After=default.target
[Service]
ExecStart=/usr/lib/x86_64-linux-gnu/tumbler-1/tumblerd
Restart=always
[Install]
WantedBy=default.target
※注意:環境によって /usr/libexec/tumblerd
のパスが異なる場合があります。which tumblerd
や command -v tumblerd
で確認してください。
ステップ2:systemd に反映して有効化
systemctl --user daemon-reexec
systemctl --user daemon-reload
systemctl --user enable --now tumblerd.service
この設定により、ログイン時に自動起動し、落ちても自動再起動されるようになります。
状態・ログの確認
- サービスの状態確認:
systemctl --user status tumblerd
- ログの確認:
journalctl --user -u tumblerd
補足:既存の tumblerd が競合する場合
セッションの自動起動や .xsessionrc
で tumblerd
を直接起動している場合、二重起動の可能性があるので無効化を検討するとより安定します。
まとめ
- systemd で
tumblerd
を自動再起動できるようにすることで、サムネイル生成の不具合を実用的に回避 - 軽量かつログも追えるスマートな運用が可能
- cron での定期
pkill
よりも穏やかで安全な対処法
サムネイルのキャッシュ掃除
rm -rf ~/.cache/thumbnails/*