Python初心者がプログラミングを始めるために最低限必要なもの

Pythonは、プログラミング初心者でも簡単に始められる言語として非常に人気です。しかし、いざ始めようと思っても「何が必要なのか？」と悩むことがあるかもしれません。この記事では、Pythonを使ってプログラミングを始めるために最低限必要なものを整理して解説します。

1. パソコン（Windows、Mac、Linux）

Pythonでプログラミングをするためには、パソコンが必要です。基本的に、PythonはWindows、Mac、Linuxなどの主要なオペレーティングシステムで動作します。あなたの使っているパソコンに合わせて設定を行えば問題ありません。

Windows: Pythonの公式サイトからインストールする必要があります。詳細
Mac: macOSにはPythonが標準でインストールされていますが、最新のPython3を使うには追加でインストールが必要な場合があります。詳細
Linux: UbuntuなどのLinux系OSには最初からPythonがインストールされていますが、バージョンに注意が必要です。詳細

2. Pythonのインストール

まずは、Pythonをインストールする必要があります。最新のPythonを使うことで、最新機能を活用でき、初心者向けのチュートリアルともスムーズに進められます。

公式サイトからダウンロード: https://www.python.org/downloads/
このサイトから最新のPythonをダウンロードしてインストールしてください。インストーラは使いやすく、特別な設定なしで簡単にインストールできます。
バージョンに注意: Python2はサポートが終了しているため、必ずPython3をインストールするようにしましょう。

3. テキストエディタまたはIDE（統合開発環境）

プログラムを書くためには、コードを編集できるツールが必要です。Python初心者におすすめのツールを紹介します。

テキストエディタ: シンプルなエディタで十分です。例えば、メモ帳（Windows）、テキストエディット（Mac）、Gedit（Linux）などが使えます。また、ターミナル上で使えるエディタとしてnanoやvimもあります。
IDE（統合開発環境）: 本格的にプログラミングを進めたい場合、IDEを使うと便利です。コードの補完機能やエラーの指摘機能が備わっているため、効率的に学習できます。
- VSCode（Visual Studio Code）: 無料で多機能。拡張機能が豊富で、初心者からプロまで幅広く利用されています。
- PyCharm: Python専用のIDEで、初心者向けに設計された無料版があります。

4. ターミナルまたはコマンドプロンプト

プログラムを実行するためには、ターミナルやコマンドプロンプトを使います。以下は各OSでの起動方法です。

Windows: Windowsキー + R で「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動します。
Mac: Command + Space で「ターミナル」と入力し、ターミナルを起動します。
Linux: 多くのディストリビューションでターミナルはデフォルトでインストールされています。Ctrl + Alt + T で起動できます。

5. インターネット接続

プログラミングを学ぶためにインターネット接続は必須です。初心者向けのオンライン教材やチュートリアルが多くあり、エラーメッセージの解決方法を検索することもよくあります。以下のようなオンラインリソースを活用すると、Python学習がスムーズに進みます。

公式ドキュメント: https://docs.python.org/3/
チュートリアルサイト:
- Codecademy
- Udemy
- PyQ（日本語対応）

6. 実行するための基本的なコマンド

プログラムを書いたら、次は実行です。ターミナル（またはコマンドプロンプト）を使って、以下のコマンドを実行します。

ファイルの作成: テキストエディタでhello.pyという名前のファイルを作成し、以下のコードを記入します。

print("Hello, World!")

プログラムの実行: ターミナルで次のコマンドを打ち込みます。

python3 hello.py

ターミナル上に「Hello, World!」と表示されれば成功です！

7. Pythonのパッケージ管理ツール（pip）

Pythonには膨大な数のライブラリ(※1)が用意されています。これらを簡単にインストール・管理できるツールがpipです。多くの場合、Pythonをインストールすると自動的にpipもインストールされます。

※1「ライブラリ」とは、プログラミングをする際に役立つ便利な機能やコードをまとめたものです。プログラムを書くときに、ゼロからすべてのコードを書くのは大変なので、他の人が作った便利なコードの集まりを使って、作業を簡単にすることができます。よく使うパターンの処理のコードを毎回自分で書かなくてもライブラリから必要なパッケージをインストールするだけで済むので楽ちんです。

さらに詳細に：ライブラリとは【意味】IT用語