PythonをUbuntuで使う初心者向け解説

こんにちは、minoruです。

Ubuntu(Xubuntuなども含む)でPythonを使い始めるための解説をします。

Ubuntu系のOSには最初からPythonはインストールされています。…が、OS自体を新規インストールではなく、古いバージョンからアップグレードしている場合、今主流のPython3と、昔のPython2が混在している状態で様々な不具合が起きる場合もあります。

なので、できる事ならOSは新規インストールがおすすめ。

Pythonド素人が、全くのゼロから画面に"Hello World"をPythonで表示させるまでの経緯をブログに書くことにしました。ちなみに以下の環境はXubuntu20.04での話です。

プログラムを実行してみよう

Pythonでプログラムをするのは簡単で、適当なテキストエディタにプログラム文を書き、ファイル名の拡張子を.pyで保存するだけ。

以下では真っ黒なターミナル(端末)画面で動作するnanoというテキストエディタを使用した例を説明する。(※Ctrl + Alt + T でターミナルを起動して以下のコマンドを打つ)

nano hello.py

これでhello.pyという名前のファイルを作り…

print("Hello, World!")

こう打ち込んだら、ctrl + x で保存して閉じる。

python3 hello.py

上記のコマンドを実行すると、ターミナルの画面に「Hello, World!」と表示される。

※使用するテキストエディタは必ずしもnanoである必要はなく、GUIでもCUIでも好きなテキストエディタで拡張子付きのファイル名をつけてコマンド文を書きさえすれば良い。

Python3が入って無い場合

準備

なんらかの理由でPython3が入っていない場合には以下を参考に。

こちらがPythonのサイトなのだが…
https://www.python.org/

当然のように英語。これが初心者の心をポッキリと折る事も少なくないだろう。
非公式ではあるが、日本語のサイトも発見した。

https://pythonlinks.python.jp/ja/index.html

だが、このページも超初心者には書かれている事が難しいかも知れない。

まずは上記のページにアクセスして、「Source」と書かれたタブをクリックする。するとダウンロード用のリンクのリストがあると思うので、最新バージョンの数字を抑えておこう。

あとは画面下部にPythonのビルド手順(Unix)という解説があるので、その通りに進めて行けば良い。(※ビルド=使えるようにする事)…のだが、これが超初心者ド素人には少し難解。

Ctrl+Alt+T を押して黒い「端末」と呼ばれる画面を出し、そこに上記のダウンロードページに書かれている命令文を1行打ち込んでエンター、1行打ち込んでエンターと続けて行く。

cd

↑これは普通なら不要だと思うが、ホームディレクトリを起点にしないと後々の手順が狂って来るので一応やっておこう。(ディレクトリ=フォルダの事)

sudo apt update

↑パッケージマネージャと呼ばれるアプリの管理をしているシステムをアップデートする。私の場合以下のようなメッセージが表示された。(コマンドの最初にsudoがつく場合は、コマンドを実行するためにエンターを押した後に自分のパスワード(とエンター)を入力する必要がある。)

E: リポジトリ http://ppa.launchpad.net/efl/trunk/ubuntu bionic Release には Release ファイルがありません。
N: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。
N: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。

launchpad.netというのはCanonical, Ltd(Ubuntu開発してる会社)が運営しているポータルサイトらしい。まあ怪しい物では無いのは分かったし、今回のPythonに関しても関係は無さそうなので放っておいて次に進む。

下準備的な、Pythonを使うために必要なパーツ的なものをダウンロードしておく手順。

sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \
libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \
libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \
zlib1g-dev uuid-dev tk-dev

行末についている逆スラッシュはコマンドを改行する時に必要な入力で、要するに上記は4行で1つという事。打ち間違えると面倒なので注意。

ダウンロード開始

ではいよいよPythonをダウンロードして行こう。さきほど抑えた最新バージョンの数字を思い出して欲しい。

wget https://www.python.org/ftp/python/3.8.5/Python-3.8.5.tar.xz

↑私の場合は3.8.5だったが、月日が立てばバージョンの数字は変わるし、例えば4.x.xとかに変わると、そもそもこのページの手順が通用しない可能性もあるので気をつけよう。

上記のコマンドを実行したら、ホームディレクトリにPython-3.8.5.tar.xzというファイルがダウンロードされてるはず

tar xJf Python-3.8.5.tar.xz

↑上記のコマンドは先程ダウンロードした圧縮ファイルを展開するコマンドだ。これでホームディレクトリにPython-3.8.5というフォルダが出来て、中に色々一式入ってるはず。

以下のコマンドで、その新しく出来たディレクトリ(フォルダ)に入って行く。

cd Python-3.8.5

そして以下のコマンドを実行。(最初に紹介した日本語での手順ページは、ここでハイフンが抜けている。昔の私のようなド素人だとその程度の事でも詰まって先に進めなくなるので、このページが初心者の目に届くようにGoogleに期待している。)

./configure

ズラズラと色んな表示が出るだろう。終了まで待つ。

make

またズラズラと色んな表示が出るだろう。終了まで待つ。makeというコマンドはプログラムソースをアプリとして使えるように上手い事コンパイルをしてくれるコマンドらしい。

sudo make install

↑上記のコマンドを打てば、これでPythonのインストールは完了。ちなみにmake installはmakeによってアプリと化した物をインストールするコマンド。

これでプログラミングを開始する準備は整った。

後はこのページの最初で解説したように適当なテキストエディタを使ってプログラムで文字を表示させるところから始めよう!

Anacondaについて

Anacondaは、Pythonプログラミングに必要なツール、ライブラリ、およびデータサイエンスのための環境を提供するオープンソースの配布形式です。

Anacondaは、Pythonの標準ライブラリに加えて、多くのデータサイエンス向けライブラリを含む科学技術計算のためのライブラリを提供しています。また、Anacondaには、データサイエンスのためのIDEであるJupyter Notebookも含まれています。

Anacondaは、Pythonのバージョン管理、パッケージ管理、環境管理を提供することによって、簡単かつ迅速にPythonアプリケーションを開発することができます。

Anacondaには、数多くのデータサイエンス向けのライブラリが含まれており、Pandas、NumPy、SciPy、Matplotlibなどのライブラリを使って、データ分析、機械学習、深層学習などを行うことができます。

また、Anacondaは、Windows、Mac、Linuxなどの多くのオペレーティングシステムで利用可能であり、ライブラリの追加や管理が簡単であるため、データサイエンス分野でのPythonの使用にとって非常に便利なツールとなっています。

Q:Anacondaはどこかでダウンロードするもの?それともWebブラウザで利用するもの?

Anacondaは、インストールパッケージをダウンロードして自分のコンピューターにインストールするものです。Webブラウザで直接利用するものではありません。

インストールされたAnacondaを使って、Pythonプログラムを実行したり、Jupyter NotebookというWebアプリケーションを起動してPythonのコードを実行したりすることができます。

Q:仮にPythonがインストールされていないPCでもAnacondaを使えるの?

はい、AnacondaにはPythonが含まれているため、PythonがインストールされていないPCにAnacondaをインストールすれば、Pythonを別途インストールする必要はありません。

ただし、Anacondaをインストールする際に、適切なシステム要件を満たしていることを確認する必要があります。

Anacondaは公式サイトである「anaconda.com」からダウンロードできます。

追伸

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