こんにちは、minoruです。
最近のiPhoneなどで写真を撮ると、通常だと.HEICという拡張子のファイルとして保存されますが、この.HEICの拡張子だとUbuntuでは画像ビューワーが対応していなかったりと、これを書いている時点では扱いが不便です。
我が家でもiPhoneの画像をGoogle Photo にアップロードしていたのですが、グーグルフォトも無料で使える上限の15GBに達しそうなので、パソコンにそれらのファイルを移動。
HEICファイルはグーグルフォト上で表示するには何ら問題無いが、Ubuntu上では通常の画像のように画像ビューワーでまだ見れない状況なので、JPGに変換する事にした。
準備
「Ctrl + Alt + T」で端末と呼ばれる真っ黒の画面を出し、以下のように打つ。これはHEICをJPGに変換するために必要なプログラムをインストールする作業。
※最後にはエンターを押す。
パスワードを求めるメッセージが表示されるので、自分のUbuntuで使用しているパスワードを入力しよう。パスワードは非表示なので、キーを押しても何も表示はされない。
目的のフォルダに移動
次に目的の画像のあるフォルダに移動しよう。例えばデスクトップにある家族写真という名前のフォルダならこうだ。
※最後にはエンターを押す。
「~」はチルダと呼ばれる記号で、「Shift+へ」のキーで出せる。
変換コマンド
次はいよいよ変換するコマンド。例えばファイル名が「ほげほげ.HEIC」の画像を変換する場合なら以下のようにする。
※最後にはエンターを押す。
これで元のファイルを残したまま、新たに変換済みのJPGファイルが生成される。
失敗する場合
もし上手く行かないようだと、もしかしたらイメージマジックをインストールしなければ上記の手法は使えないのかも知れない。
※私のパソコンにはImageMagickが入っている状態なので、入っていない状態ではどうなるかが検証できていない。
ImageMagickのインストール方法は以下の通り。
※最後にはエンターを押す。
参考:https://www.ninton.co.jp/archives/2456
複数ファイルを一括で変換
変換したい画像が多い場合には1枚1枚やってると大変なので、一括で行うためのシェルスクリプトというプログラムを使うんだけど、ちょっと初心者には敷居が高いかも知れないので、まずはシェルスクリプトについての理解が必要。
おすすめしたい教材は「まんがでわかるLinux シス管系女子」
一括変換
参考:https://qiita.com/hashitomu/items/a1327c11379c56189c9c
for file in `\find ~/デスクトップ/家族写真 -maxdepth 1 -type f`; do
heif-convert $file $file.jpg
done
※「`」は「Shit+や」で出てくるシングルクォーテーションではなく、日本語キーボードならShiftを押しながら「@」のキーを押したら出てくるグレイヴ・アクセントなので注意。
上記の方法を使うとファイル名が「ほげほげ.HEIC.jpg」となる。元のHEICファイルも存在したままの状態だ。
これを「ほげほげ.jpg」に変更するには以下のコマンドを使った。
ただし、リネームがインストールされていない場合はインストールしてから行う。
インストール
リネームコマンド
このリネームコマンドはUbuntuとそれ以外のLinuxでは文法が違うため注意が必要。Ubuntuを使っている人なら上記のコマンドで行ける。
私は元のHEIC画像は必要無いので、これらを一括削除した。
一括削除