Python初心者が「hello python」を表示するだけのWindows用アプリを作る手順を解説します。
1. デスクトップアプリ: Tkinterを使用
Tkinterとは?
TkinterはPythonの標準GUIライブラリで、デスクトップアプリケーションを作成するために使います。非常にシンプルで使いやすいのが特徴です。
コード例
import tkinter as tk
# Tkinterウィンドウの作成
root = tk.Tk()
root.title("Hello Python App")
# ラベルを作成して配置
label = tk.Label(root, text="Hello Python", font=("Arial", 24))
label.pack(pady=20)
# ウィンドウを表示
root.mainloop()
動作説明
tk.Tk()
でウィンドウを作成し、tk.Label()
で「Hello Python」を表示するラベルを作成しています。pack()
メソッドでラベルをウィンドウに配置し、root.mainloop()
でアプリを実行します。
上記のファイルを例えばtest.pyと言う名前で保存したとしましょう。
2. Windows上で実行する場合
- コマンドプロンプトを開く
- Windowsキーを押して「cmd」と入力し、Enterキーを押して「コマンドプロンプト」を開きます。
- 保存したディレクトリに移動する
test.py
を保存したディレクトリに移動します。例えば、ファイルをC:\Users\YourName\Documents
に保存した場合は、以下のコマンドを入力します。
cd C:\Users\YourName\Documents
- Pythonファイルを実行する
- 次に、以下のコマンドを入力して
test.py
を実行します。
python test.py
これで
test.py
のプログラムが実行され、例えばprint("Hello Python")
が書かれていれば、ターミナルに「Hello Python」と表示されます。 - 次に、以下のコマンドを入力して
Pythonで作成したアプリケーションを、他の一般的なアプリケーションのようにデスクトップ上にアイコンを置いてクリックで実行できる形式にすることも可能です。以下では、Pythonスクリプトをデスクトップアプリケーションとして実行するための方法を説明します。
3. Windowsの場合: アイコン付き実行ファイルを作成
Windowsでは、Pythonスクリプトを 実行ファイル (.exe) に変換し、それをデスクトップにショートカットとして配置することが一般的です。
ステップ:
pyinstaller
をインストール- Pythonスクリプトを実行ファイルに変換するために、
pyinstaller
というライブラリを使用します。以下のコマンドを使ってインストールします。
pip install pyinstaller
- Pythonスクリプトを実行ファイルに変換するために、
- Pythonスクリプトを実行ファイルに変換
pyinstaller
を使って、Pythonスクリプトを実行ファイルに変換します。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
pyinstaller --onefile --windowed test.py
--onefile
: すべてのファイルを1つの実行ファイルにまとめます。--windowed
: コンソールウィンドウを表示しないようにします(TkinterのGUIアプリケーションの場合に使います)。
実行が完了すると、
dist
フォルダの中にtest.exe
という実行ファイルが生成されます。 - デスクトップにショートカットを作成
dist
フォルダ内にあるtest.exe
を右クリックし、「ショートカットの作成」を選びます。- 作成されたショートカットをデスクトップに移動します。
- アイコンの設定 (オプション)
- 任意で、実行ファイルに独自のアイコンを設定することも可能です。アイコンファイル(.ico形式)を用意し、
pyinstaller
コマンドに以下を追加します。
pyinstaller --onefile --windowed --icon=myicon.ico test.py
- 任意で、実行ファイルに独自のアイコンを設定することも可能です。アイコンファイル(.ico形式)を用意し、
以上