こんにちは、minoruです。
インターネットでファミコンのROMを吸い出した方の情報を探って行くと、大きく分類してカメレオン・ホンコン・パソファミなどの情報にぶつかります。
昔はシリアルポートと呼ばれるプリンタなんかに使われていた長ーい端子を使った吸い出し機が一般的で、Windows95とかの時代のPCじゃないとそんなポートが付いて無いよ!という事が多々ありました。
おお、もょもとよ今はUSBでもファミコンのROMが吸い出せるのじゃ、便利な世の中になったものよのう…という事で、Amazonなどで吸い出し機をポチッと購入して、USBにブスッと挿して、サクッと吸い出す方法を書き残しておきたいと思います。
検証に使用したもの
- FCダンパー
- Windows7 32bit版のPC
- ファミコンカセット
- FCダンパーのドライバ
- FCダンパーのクライアントソフト
以上です。
持っていない人はAmazonで買ってください。
使用するPCは必ずしもWindows7のPCで無ければならないという事は無いと思いますが、私の場合XPとVISTAでは上手くいきませんでした。ただ、原因がOSにあるというよりは必要なドライバなりdllと呼ばれるファイルなり、何かが私の環境には足りなかったのでしょう。
なのでネットで成功報告が多く、私自身も吸い出しに成功したWindows7機をおすすめしています。ちなみに私はToshiba製のDainabookを購入して使いました。
まず、FCダンパーの基盤にUSBケーブルを接続し、PCと接続します。すると、以下のように
何かデバイス(機器)が接続されたようだけど、Winsowsはそれが何なのか、どう動かせば良い物なのかわかりませんよーというメッセージが表示されます。
Windowsに「これはファミコンのROM吸い出しに使う機械で、使い方はこうですよ」というのを教えてあげるためには「ドライバ」と呼ばれるものをインストールしてあげないとダメなんです。
Kazzoドライバのインストール
このUSB対応型のROM吸い出し機はKazzo仕様と呼ばれています。そして、このKazzo仕様のROM吸い出し機をWindowsで動かすにはhttp://pachimon.tv/image/FC_dumper_Kazzo_1.2.6.rarでドライバを入手しておきます。
Windowsの「コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選択し、「デバイスマネージャ」を開きます。
するとKazzoと書かれた?マークのついたデバイスがあるはずです。
※この時点でKazzoなんて見当たらないよ?という人はUSBケーブルが断線や接触不良を起こしているか、FCダンパーのスイッチがオンになっていないか、もしくは壊れているか、などが考えられます。
上記の画像を参考にして、「ドライバーの更新」をクリックして、ドライバーインストールのウィザードをスタートさせます。
自動検索しても多分みつからないって言われますので、コンピュータを参照して…の方を選びます。
ドライバ一式が入っているフォルダを選択します。注意して欲しいのは、ドライバ一式の入っているフォルダの中の小フォルダやファイルではなく、ドライバご一行様が入っている大フォルダを選択してください。
途中、このドライバを本当にインストールしても良いのか?と聞かれるので、インストールしますを選択。
完了するとこんな画面になるので閉じます。
デバイスマネージャでKazzoのところに?マークとかが付いてなければOKです。?マークがついていたとしたら、それは上手く行っていないという事ですね。
多分、このへんまではどのOSバージョンであっても比較的簡単に辿りつけると思います。
クライアントソフトを起動する
接続した機器が何なのか、これでWindowsは理解できたと思うので、次はWindowsに「USBでつながっている機械からファミコンのROMイメージを吸い出してくれ」という作業を行うためのソフトが必要です。
メールを送るにはメールソフトが必要、ホームページを見るにはブラウザが必要、ROMの吸い出しにはクライアントソフトが必要だという事です。
Windows XP/Vista/7 対応 8以降は未対応との事↓
http://pachimon.tv/image/FC_dumper_Client1.0_Demo.zip
私のXP・VISTAの環境ではここが一番難点だったのですが、多分これはソフト側の問題ではなく、私のPC側に何か私がわからない原因があったのだと思います。
というのも普段はLinuxばかり使っているせいか、Windowsに対する知識が私の場合随分以前のまんまストップしていて、最近のWindows事情に疎くなってしまっていたからです。
で、Windows7のPCを用意したところ、あっけなくクライアントソフトは起動しました。特殊な仕様になっていない、ごくごく一般的な平凡なPCの方がよろしいかと思います。
上記のURLからZIPファイルを解凍し、中に「Kazzo GUI New Client 1.0 Demo.exe」というソフトが入っているので、それをダブルクリックで起動します。
※:あ、ちなみにubuntu上でWineを使って起動を試みましたが、やはり起動しませんでした。
ドライバのインストールがちゃんと出来ていれば、すんなり起動するはずです。ここで起動しない場合は、かなり絶望的な感じだと思います。その状況を打破するには相当なスキルが必要なんじゃないかと…。
赤矢印で示した「Cart info」をクリックすると、ゲームのタイトルや年式、ROMのサイズなどが右側のメッセージ欄に表示されます。FCダンパーは基盤だけの機械ですので、ここでゲームタイトルなどがカセットの挿し直しを何度やっても出て来ない場合は、
- カセット自体がダメになってる
- カセットは生きてるけどFCダンパーが認識できていない
- カセット挿入が裏表反対
- 基盤のスイッチがオンになっていない
- USBケーブルが抜けている
などが考えられます。
無事タイトルなどが表示されたら(年式の一段下が文字化けしているようですね)「Read Rom」をクリックします。保存場所と保存するファイル名を聞いてくるので、いつもネット上で画像を保存している時と同じように、ファイル名を付けて保存しましょう。(拡張子は勝手に.nesになるので入れない)
エミュレーターで動かしてみる
ファイルが保存出来たら、ちゃんと動くかどうかをエミュレータでチェックしてみましょう。
おや、画面が少々バグっておりますね。最初から覚悟はしていましたが、正常に吸い出しが出来るカセットと、そうではないカセットがあるようです。
ちなみに私の好きなレッキングクルーは正常に吸い出し出来ました。
その理由はファミコンはそもそもゲーム機としてかなり古い時代のものなので、一見見た目は同じようなカセットに見えても、当時はゲームやメーカーなどによって実に様々な仕様が存在したようです。
それらの事を「マッパー」と呼んでいるのですが、多種多様な仕様のカセットが存在するために吸い出しが上手くいかなかったり、エミュレーターでの動作が異常だったりするようですね。
過去の家庭用ゲームソフトの中でファミコンが一番吸い出しで苦労するんじゃないかなぁ…