セーブ出来ないゲームボーイソフトの電池交換方法【体験談】

こんにちは、minoruです。

先日ゲームボーイソフトのドンキーコングをネット通販にて購入しました。ある程度ゲームを進めてセーブして終了し、後ほど再開しようとしたところ、3つあるセーブデータが全部空っぽの状態に…。

あ、これは電池切れでバッテリーバックアップが出来なくなった状態だな。と思い、早速電池交換をしました。

準備するもの

DTC-20
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ラジオペンチ
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CR1616
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絶縁テープ
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おおまかな手順

  1. ゲームボーイカートリッジの特殊ネジを「DTC-20」という工具で外す
  2. 内部で使っている「CR1616」という電池を外す
  3. 新しく電池を取り付ける
  4. 元通りケースをはめ込んでネジを締める

ゲームボーイカートリッジのネジはDTC-20で外す

ゲームボーイのカートリッジは「LH - ラインヘッド」と呼ばれる特殊ネジで固定されているので、まずはこのネジを外さない事には話になりません。

100円ショップのラジオペンチで無理やり掴んで回してみようとすると…

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まずネジが収まっている窪みにラジオペンチの先端が入らない!

余談ですがThree axis製のスナップリングプライヤーはゲームボーイのために生まれて来たんじゃないか?と思うほどピッタリとホールド。別におすすめはしないが代用品として使える。

※スナップリングプライヤーには穴用(握ると閉じる)と軸用(握ると開く)があり、穴用の方が掴みやすいでしょうが、軸用を間違って買う人もいるとかいないとか。

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ネジ頭の窪みに工具の先端ががっちり食い込んでいます。

早速GBカートリッジを分解

ゲームボーイカートリッジの裏側のネジを外します。1箇所です。

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あっさりと取れました。

特殊ネジはネジ山のピッチも特殊だった!

しかし、ゲームボーイのカートリッジに使用されているネジは、一般的にホームセンターなどで売られているトラスネジやナベネジでは代用が出来ません。

ネジの太さ自体は恐らく「M2」と表記されているネジと同じ太さなんですが、ピッチと呼ばれるネジ山のギザギザの間隔が違うのです。

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大体ホームセンターなどで売られているM2サイズのネジは、ピッチが0.4から0.5ぐらいのサイズが一般的で、ゲームボーイのカートリッジに使用されているネジは、これよりも遥かに大きなピッチで作られているため、市販のネジを買ってきても使用できません。

古い電池を外します。

さて、とにかくネジが外れてカートリッジをバラす事が出来たら、後は古い電池を取り外す作業に取り掛かります。一応電池はこんな感じでガッチリ取り付けられています。

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ゲームボーイで使用されていた電池はファミコンの時よりも一回り小さいCR1616でした!ワンダースワンと同じ。

以前ワンダースワンの電池交換の時にはマイナスドライバーで電池を外しましたが、他のサイトやブログではカッターナイフでやってる人もいるので、今回はカッターナイフを試してみましたが…

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危ないからカッターナイフはやめとけ!

電池の端子と電池は溶接によって接着されているので、そもそもカッターナイフで切れるような物ではありませんし、ご存知の通りカッターナイフの刃は簡単に折れるように作られているため、グッと力を入れた時にパキーンと刃が跳ねて、目にでも入ったら大惨事です。

もう一度言います。

カッターナイフはやめとけ!

ただマイナスドライバーでは大きすぎて力が上手く入らない、ラジオペンチで引っ剥がすと簡単でした!

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端子をちょっと浮かしたら、端子をラジオペンチで掴み、電池を手で抑え、引き剥がします。

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溶接は二箇所なので、もう一度同じ要領で引き剥がします。

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パチン!という感じで溶接部が外れました。

ちなみに以前も言いましたが、こういう力技が好きになれない人や丁寧に交換作業をしたい人は、端子のハンダ付けしている部分をハンダ吸い取りシートなどを使いながらハンダ付けを取っていき、端子付きの電池と交換するのが良いです。

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後は下側の端子も同じように溶接部分を引き剥がします。電池の溶接部分よりもハンダの方がガッチリ付いてるので、慎重に力を加えれば端子側がダメになる確率は低いと思います。

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オリャ!!!

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はい、取れました。

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後は曲がりくねってしまった端子を、上記の写真のように綺麗に直してあげてください。

新しい電池を取り付けよう

下側の端子のさらに下側に絶縁テープの接着部を上にした状態で敷きます。

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人差し指の幅ぐらいしかないので絶縁テープは丁度よい幅にカットして細くしてあげると良いかも知れません。

そして、電池を装着。

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ゲームソフトによって違うかも知れませんが、プラスが下向きになるようにセットしました。基盤をよく見ると、どちらの端子がプラスで、どちらがマイナス側なのかは書いてあります。

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電池の場所が決まったらセロテープでくるりと包んで絶縁&ホールド。

あとは元通り基盤をカートリッジに格納して、ネジを締めれば終了です。

動作確認

では実際にセーブが出来るかどうか確認してみましょう。

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ゲームが始まったらさっそくセーブして終了。

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電池が切れていても、一旦電源を切らない限りは基盤が通電しているのでセーブデータが残るため、一旦電源を切って、また電源を入れます。リセットじゃダメって事です。

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はい、無事にセーブされていますね。これで電池切れのドンキーコングが息を吹き返しました!

電池が切れる前にセーブデータを残しながら電池交換したい場合

今回は電池が完全に切れていたのでセーブデータに関する事は一切気にせずに済みましたが、場合によってはせっかくレベルを上げたのにとか、せっかく集めたポケモンが消えて欲しくないとか、セーブデータが消える前に電池交換したい場合もあると思います。

そういう場合は常にバックアップに電気を流した状態で電池交換しないといけないので、少々難易度がアップします。

流れとしては以下の通り。

まずは古い電池を外す前に、新しい電池を基板の+端子とー端子に導線などを使用して接触させておきます。理屈の上では端子が接触さえしていればセロテープなどで貼っていてもOKなのですが、一瞬でも外れたらアウトです。

写真で表すとこんな状態↓

新しい電池が並列でつなげれたら、次は古い電池の除去。

古い電池を外せたら、次は古い電池があった場所に新しい電池を追加します。

そして、最後に導線でつないでいたデータ保護用の電池を外します。

データ保護用の電池の+とーを間違えたり、端子から導線が外れたりしたらセーブデータは消えてしまうので、かなり慎重に作業する必要があります。

準備するもの・おさらい

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