こんにちは、minoruです。
先日、我が家の畳を表替えしました。畳の表面がボロになってくると、畳の表替えをするわけですが、やっぱり代金がお高いわけですよ。
なので多くの人は『畳 表替え 大阪 最安』とか『畳 表替え 東京 格安』とか『畳 表替え 神奈川 激安』などと検索して、ちょっとでも安い所を探したくなるものです。
…が!ちょっと待った!
安すぎる表替えは危険!?
例えば1人の職人さんでやっているレベルの畳屋さんだと、朝に自宅から6枚の畳を持って帰り、日中に表替えをして夕方に仕上がって、持って来る…と言う流れになります。
トラック走らせて出張して、家具動かして畳剥がして、持って帰り、表替えの作業して、またトラックに積んで、持って行って嵌める。
トラックの燃料やらコスト、店舗の維持費、職人さんの人件費、畳の材料の仕入れ値、それからインターネット検索のページに広告代もかかるわけで…
それ、1枚2千円とかでペイできると思います?
私が畳屋さんを探していた時なんて、所在地が隣県なのに2千円ですよ?軽トラで高速乗って県またいで往復して、1枚2千円で儲け出ます?
極端な話、1枚だけ表替えしてくださいって依頼されて、2千円で、あなたが畳屋さんなら受けますかって話なんですよ。
おっと!急に昔話がしたくなりました!
※ちゃんと畳に関連する話ですので、しばしお付き合いください。
最近はあまり聞きませんが、昔は軽トラに物干し竿を積んで「竿屋〜さ〜お〜竹♪2本で千円♪2本で〜千円♪」みたいな調子で町内を巡る業者がいました。
しかし、竿竹なんてめったに買い換えるもんじゃないし、あまり竿竹が売れている現場をみかけないし、あんな商売がなぜ潰れないのか…?と皆不思議に思ってたわけです。
しかし、2本で千円にはカラクリがあり、実際に業者を呼び止めると、2本で千円の奴はもう売り切れてて、高いのしか無いとか言ったり…2本で千円のは耐久性が悪いから、こっちの5千円のがおすすめです!
とか言ったりして、たまたま竿竹が折れたりしたタイミングと重なり需要が逼迫して2本で千円のつもりで呼び止めた奥さんに、高単価の上級商品を販売する事ができるわけです。
要するに不動産なんかで良く聞く「おとり広告」みたいな感じね。詳しく知りたい人はさおだけ屋はなぜ潰れないのか?を読んでみてちょうだい。
畳業界に置き換えると…
えーっと、あ、そうそう。畳の話に戻りましょう。普通、私のような凡人って、表替えするとなれば、もう畳はササクレてて我慢の限界を超えそうな状態だと思うんですよ。
それでは、表替えでも高いから出来るだけ安い所を探している人が、1枚2千円!?…と安さに飛びついたら、さてどうなるんでしょうかね?
業者が来て、畳を剥いで、そのタイミングで「2千円のは耐久性が悪くて、すぐダメになっちゃうから、虫もわくし、せめて7千円のにしませんか?」と言われたらどうします?
畳は必要、業者はもう来てる、畳も剥がした、その状態でまた1から業者探しに戻りますか?
普通はもう観念して業者の言いなりになってしまいますよ。
畳の表替えは安くても1枚5千円、それが相場です。表替えの料金の大部分は畳以外の手間賃・人件費なんだから、安くするには限界があるって事。
まあ、これはあくまで可能性の話であって、本当に1枚2千円で表替えしてくれるかも知れないから、いっぺん試してみてどうだったか教えてよ!