こんにちは、minoruです。
法律漫画のおすすめについて書きたいと思います。法律というのは言わば国民が守らなければならないルールです。私は常日頃から不思議なのですが、野球のルールを知らずに野球をしている人は殆どいないけれど、法律というルールを知らずに人生を過ごしている人は結構沢山いますよね?
もちろん、他人の物を盗んではいけないとか、自転車に二人乗りしちゃいけないとか、そういう法律は知っているでしょうが、交通違反で反則金を支払わない場合は略式裁判か正式裁判かを選べて、正式裁判を選ぶと殆ど起訴されない…みたいな事は多くの人は知りません。
多くの人が知らないルールがあったり、多くの人が当たり前と思っている事が実は法律的には間違っていたりする事は多々あります。
たとえば「信号機の赤は止まれですが、青は?」と聞けば、多くの人は「進め」と答えるかと思いますが、実際には「進んでも良い」が正解です。ちなみに黄色は「注意」ではなく「止まれ」ですからね。
車の運転中に携帯電話を使ってはいけない事は今や常識ですが、実は今でも緊急通報の場合には運転中の通話が認められる場合があったりするわけです。
意外と法律や判例を知らなかったばっかりに損をしているという人は多いのですが、大抵の場合は損をしている事に気付いてすらいなかったりします。
かと言って法律の難しい本を読むのは普通の人にとって苦痛でしかありません。そこで漫画で楽しく「こんな事例もあるんだ」とか「こういう法律があるんだ」という事を学べるってのは結構重要な事なんですよね。
そこで今回おすすめするのはカバチタレ!
カバチというのは広島や岡山で使われる方言で、文句とか口答えとか屁理屈とか、そういう意味の言葉で、カバチを垂れる(言う)人の事を「カバチタレ」というわけです。
関西だと近いニュアンスで「能書きタレ」とか言いますね。
このカバチタレ!の作画は東風孝広さんなのですが、東風孝広さんは「ナニワ金融道」の作者である青木雄二さんのアシスタントだった人なんですよ。
なので初期の頃のカバチタレ!は、かなり絵の雰囲気がナニワ金融道に似ていて、ナニワ金融道が大好きだった私には嬉しかったですね。
カバチタレ!は、その後「特上カバチ」に名を変え、さらに「カバチ」へと進化していくわけですが、作品タイトルが変わるに連れて「ナニワ金融道」の面影は薄くなっていきます。
個人的にはこれがちょっと残念な感じがありますね。もちろん「ナニワ金融道」と「カバチタレ!シリーズ」は全く別の作品なのですから東風孝広さんの色が出て来るのは当たり前なんですけどね。
「こち亀」や「ドラえもん」なんかも初期のころと連載後半では絵が違いますしね。仕方の無い事ではあるのでしょう。
で、肝心のカバチタレ!シリーズの感想なんですが、間違いなく面白いです。ただ、主人公が行政書士という事で、扱える業務の幅に限りがあり、どうしても作品の後半になると、連携している弁護士が都合よく登場するパターンが多くなってしまいます。
あと、法律漫画ですから「夫婦や家族の揉め事」の話も多いのですが、夫婦や家族親族で喧嘩するシーンが多く、ちょっと読んでて疲れる印象もありました。
ただですね、人間って他人の揉め事に関わりたくは無いけれど、他人が揉めているとついつい聞き耳を立ててしまう「野次馬根性」ってあるじゃないですか。
このカバチタレ!シリーズはそのへんの「読者という揉め事に関わらない立場でありながら、登場人物に感情移入できるリアリティがあり、野次馬欲求を刺激してくれる」という面白さがあると思うんですよね。
東風さんは他にも「がんぼシリーズ」を描いてます。
この2シリーズは並行して描かれていて、なおかつ舞台が同じ広島という事もあり、一方の登場人物がもう一方の作品にちょこっと出て来たりして、そういうところも面白いです。
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